学園ニュースnews

2013.11.18

東洋療法学校協会 第35回学術大会

10月16日(水)、「あはき師の未来を拓く!」というテーマの下に東洋療法学校協会第35回学術大会が神戸国際会議場で開催されました。


今大会は口頭発表24題・ポスター発表21題で構成され、口頭発表は2か所の場所に分かれて行われるなど、多くの口頭発表に対応した大会運営がなされていたように思います。ストレス社会・高齢化社会と叫ばれる現代において東洋医学の注目度は高く、その中で指圧手技による自律神経系へのアプローチもまた年々期待が高まっています。

例年同様に鍼灸の発表が大半を占める中、我々は頭部指圧が瞳孔直径・血圧・脈拍数にどのような効果を及ぼすかについて口頭発表を行い、医道の日本社賞という特別賞を頂く事が出来ました。この受賞は実験にご協力頂いた学生の皆様、ご指導頂いた先生方、数々の指圧研究結果を積み上げてきた先輩方の功績が認められた結果であると考えております。本当にありがとうございました。

悪天候の中始まった今大会ではありましたが、閉会式後の神戸の空は晴れ渡り、夕陽が我々の受賞を祝福してくれているかのように眩しく射していたのが今でも印象的に残っています。 前頚部・腹部・仙骨部・頭部への指圧によって瞳孔直径が有意に縮小する事が確認され、縮瞳が全身性に見られると現段階では考えられるようになったと思いますが、まだまだ未解明な部分が多いのが現実です。

後輩に快くバトンを渡し、今後の活動を見守りたいと思います。来年度の指圧研究会も引き続きご協力宜しくお願い致します。

第55期指圧研究会会長 田高隼

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【顧問より】
残念なことに、学術大会当日は台風のため、ほとんどの研究会員が参加できなくなってしまいました。会長の田高さんの携帯電話には次々と応援メッセージが寄せられ、その度に笑顔がこぼれ、また、顔つきが変わってきます。

田高さんが様々な不安、緊張を噛み締めながら、何度も読み直し、練習する姿を見てきました。そして当日です。みなさんご存知の通り、最高の発表をしてくれたのです。発表の第一声を聞いた瞬間、鳥肌が立つような感覚を覚えました。大きくはっきりと、そしてゆったりと自信を持って語りだしたのです。

発表を締めくくった時、顧問の校長先生や大沢先生のお顔を見てみると、お二人ともうんうんと頷いていました。私も顧問の一人として同じ思いでした。