学科と学び:授業紹介

浪越指圧理論

指圧療法はなぜ効果があるのか?

指で圧すことに治療効果があるなんて、不思議なことのように思われるかもしれません。
しかし、その効果はしっかりとした理論のもとに説明できるようになってきています。

指圧師に求められる理論

これまで、多くの手技療法は、経験の積み重ねに基づいて行われてきました。経験とは有用なものですが、人と共有をすることが難しく、結果として体験のみで理解されがちでした。

しかし現代では、しっかりとした理論をもとに施術にあたれる人材が、患者さんからも社会からも求められています。「腰痛の時はどこを圧せばいいの?」「頭痛の時は?」「なぜ、指圧は効くの?」そのような疑問についてしっかりと考えて理解し、施術を組み立てたり、患者さんに説明したりすることが必要です。

考え方を学んで、自立できる医療人へ

指圧療法はただの偶然で効果を発揮しているのではありません。この科目では、押圧が生体にどのような影響を与えるか、どのような点を的確に捉えて治療をしなければならないかなど、治療に欠かせない考え方を学習していきます。

指圧の圧点の下には、どんな筋・骨・組織があるのでしょうか?これを学ぶことで、患者さんの触診の為にも大いに役立ちます。また、本校の指圧研究会の研究成果や実際の症例についても取り上げていきます。

授業は単なる座学ではなく、実演なども織り交ぜながら、指圧の仕事の面白さを感じていただける内容になっています。理論はまだ発展途中ではありますが、自立した医療人に必要な知識と技術を少しでも多く身につけていただければと思います。