指圧療法について What is shiatsu therapy?

発展する指圧

指圧療法は日本発の自然療法として、世界へと広がっています。
世界的に広がる健康や予防への意識の高まりと、現代医学以外の医療への関心の中で、
指圧はそのニーズに応えるべく、発展を続けています。

海外への普及と発展

国際指圧大会
国際指圧大会

本校創立者の浪越徳治郎は、指圧の普遍性を早くから訴え、世界への普及を意識して後進を指導してきました。そして、その薫陶を受けた卒業生の中から、海外で活躍する先達を輩出しています。海外においては、治療の実践、学校の開設などが行われ、その過程で指圧の手法自体にも広がりがみられています。

現在、本校卒業生によって、スペイン、アメリカ、カナダ、メキシコにて指圧を専門とした養成校が開かれているほか、各国の指圧師によっても多くの学校が開設されています(スペイン、イタリア、ポルトガル、フランス、オランダ、スイス、アルゼンチン、ベトナム、韓国等)。

各国では指圧協会等が設立され、本校卒業生のほか、現地で学んだ多くの指圧師が、健康的な生活への貢献を目指して活動しています。本校では、指圧のさらなる発展を目指して、各国の指圧師の進歩と連携のため、国際指圧大会やセミナーの実施と参加を行い、啓発に努めています。


臨床と研究の広がり

現在、社会・疾病等の変化に伴い、指圧に求められる役割が多様化してきています。指圧師の多くは、各地域の治療院にて様々な 身体症状の改善や心身の健康増進、予防、未病対策に貢献すべく、活動しています。また、治療院以外でも、スポーツ分野でのコンディショニング、病院での運動器疾患対策、在宅や施設での慢性疾患のケアといった分野などで活躍する指圧師もいます。

健康に関する情報が溢れ取捨選択が難しくなっている現代において、国家資格をもち、医学的知識と専門的な技術教育を受けた指圧師という存在へのニーズは、ますます高まっています。

指圧が社会にさらなる貢献ができるように、その技術と信頼性を高めるべく、本校では熱心な教育が展開されています。また、本校指圧研究会や卒業生等によって、指圧の研究・発表も行われるなど、努力が続けられています。

指圧研究会 研究実績

本校の指圧研究会では、毎年特定のテーマについての研究を行い、その成果を論文として発表しています。指圧研究会は教員指導のもとで本校学生が自主的に活動している団体です。なお、論文は東洋療法学校協会の学会誌に掲載されています。

  • 1998年度: 指圧刺激による心循環系に及ぼす効果について
  • 1999年度: 血圧に及ぼす指圧刺激の効果
  • 2000年度: 末梢循環に及ぼす指圧刺激の効果
  • 2001年度: 指圧刺激による筋の柔軟性に対する効果
  • 2002年度: 指圧刺激による筋の柔軟性に対する効果(第2報)
  • 2003年度: 指圧刺激による筋の柔軟性に対する効果(第3報)
  • 2004年度: 指圧刺激による脊柱の可動性及び筋の硬さに対する効果
  • 2005年度: 腹部指圧刺激による脊柱の可動性に対する効果
  • 2006年度: 下腿指圧刺激による胃電図の変化
  • 2007年度: 腹部指圧刺激による胃電図の変化
  • 2007年度: 腰背部の指圧刺激による下腿部・足部皮膚温の変化
  • 2008年度: 鼠径部指圧刺激が脊柱可動性に及ぼす効果
  • 2008年度: 前頚部指圧刺激が自律神経機能に及ぼす効果
  • 2009年度: 殿部指圧刺激による骨盤傾斜に及ぼす影響
  • 2010年度: 腹部の指圧刺激が瞳孔直径に及ぼす効果
  • 2011年度: 前頚部・下腿外側部の指圧刺激が瞳孔直径に及ぼす効果
  • 2012年度: 仙骨部への指圧刺激が瞳孔直径・脈拍数・血圧に及ぼす効果

  
※指圧研究会の論文集(日本語版/英語版)は、本校事務局にて販売しております。
 詳しくはお問い合わせください。

指圧療法について MENU